一杯の味噌汁への想い

懐石で使われる言葉に一汁二菜、一汁三菜と言う物がありますが、

その一汁とは、まさに味噌汁のことですね。そのくらい重要なものと考えられています。

一椀の味噌汁にこだわるなんて最高の贅沢だと思いませんか?

よほど、体と心に余裕がなければできないことかもしれません。

昨今のあわただしい世の中ではついつい簡単に済ませてしまい、脇役に追いやってしまいがちです。

たまには、味噌汁を作り味わう時間を持ちたいものです。

懐石の味噌汁は、汁そのものが主役で、具は脇役をつとめます。ですから、まず

おいしい出し汁を取ることを考え、つぎに出来るだけ質の良い味噌選びます。

出し汁は鰹節と昆布でとります。

味噌は合わせ味噌にして使います。

一種類の味噌を単独で使うより、二~三種と合わせたほうがおいしくなります。

具は基本的には一つ入れにします。

一つ入れとは、少量の味噌汁の量とのバランスを崩さない程度に、出来るだけ大きく切った具を一つだけ入れることです。汁の表面より少しだけ具が顔をだすぐらいが、理想的です。

これによって運ぶ時に汁が波打つことがなく、椀の蓋をとったときに中が乱れず、きれいに見えるのです。

味噌汁は必ずアツアツの煮えばなをよそい、吸い口として、溶きがらしを落とすと最高でしょう。

       (おいしい味噌汁の条件)

    ・良い出し汁をとる

    ・良質の味噌を使う・・・・・(市販品の擦り味噌ではなく、粒味噌を使う分だけその場ですって使う)

    ・舌触りがなめらかである・・・・・・・(細かい目の味噌腰で漉せば漉すほど、味がまろやかになる)

    ・いただくときの汁の温度が適温である・・・・・・(適温は80度)

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「蕪と海草(とさかのりなど)の合わせ味噌仕立て」

蕪は六角形に皮をむき、大きさによって半割りにしたりして厚さなどを均一にする。 それを水から茹でて8割ほど火を通す。味噌1と出し汁1の半割汁に移して、串が抵抗なく通る柔らかさに煮て、ほどよく下味をつけておく。

海草は水にさらして塩抜きする。蕪の半割り汁に入れて温める。

味噌汁は出し汁に白味噌9と三州味噌1の割合で合わせたもの。

椀に温めた具を盛り、アツアツの煮えばなの汁を注ぎ溶きがらし少量おとしできあがり。

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「大根と春菊の赤味噌仕立て」

大根は1cmの厚さのいちょう切りにして水から茹でて半割汁に移し入れ、柔らかすぎない程度に煮て、下味をつける。

春菊は葉先の柔らかい部分だけを熱湯でさっと湯がき本汁(味噌汁)少量を別鍋に取り、その中で温める。

味噌汁は出し汁に好みの赤味噌2~3種類混ぜ合わせたものを加える。

椀に盛り付けて頂きます。

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「生湯葉とつくしの赤味噌仕立て」

生湯葉は細長く切り、結び昆布のように一重結びにする。半割汁でさっと煮て下味をつける。(この時あまり長く煮ると湯葉に色が付いてしまうので注意!)使う2~3分前にさっと煮ればよいでしょう。

つくしは出はじめの頃のではなく、背が伸びてハカマを脱ぎ始めたものを使い、灰アクを加えた熱湯で湯がき、水にさらして苦みを充分に抜いてから使います。半割汁でかるく煮ておく。使う部分はあたまに茎1~2cmつけたあたりまでです。

味噌は出し汁に三洲味噌8に地方の地味噌2くらい混ぜ合わせたものを加える。

盛り付けて溶きがらし一たらしでできあがり。

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「独活と菜の花の合わせ味噌仕立て」

独活は太めのものを3cm長さに切り、皮は分厚くむき、縦2つ割にする。酢を落とした水につけてアクを抜きます。水から茹でてから半割汁で柔らかく煮る。

菜の花は穂先の柔らかい部分を熱湯でさっと茹でておき、使う時、独活を茹でた半割汁にちょっと漬けて温めます。

味噌汁は出し汁に白味噌9に三州味噌1の割合に合わせて加えます。

上品に盛り付けて汁を張り、溶きがらしを落としてください。

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「南瓜とひじきの赤味噌仕立て」

 南瓜は緑色の皮を厚くむき、たねのワタに接する部分を切り落とし、3cm角に切り、水から茹でて、半割汁で煮て下味をつける。

ひじきは長ひじきを使い水につけて柔らかく戻し、半割汁で煮る。

味噌汁は三州味噌を主体に、その土地の味噌を混ぜ合わせて、出し汁に加えてください。

椀に盛り付けて汁を張り、これには切り胡麻を一つまみ落としましょう。

切り胡麻は、ほどよく煎った黒胡麻を乾燥した、まな板の上で包丁を使い粗切りにしたものです。

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「冬瓜と油揚げの赤味噌仕立て」

冬瓜は南瓜と同じように3cm角に切ります。皮肌の面が硬いので、細かく包丁目をいれます。これにより味ののり具合がよくなります。下茹でしてから、半割汁で煮て下味をつけます。

油揚げは熱湯をかけて油抜きをしてから2枚にへぎ、2mm幅に切ります。半割汁で煮て下味をつける。

 味噌汁は、出し汁に三州味噌3に地味噌7の割合で混ぜ合わせ、加えてください。

冬瓜はしっかり赤味噌色に染まっているはずです。それを椀に盛り付けて油揚げを乗せ汁を張り、溶きがらしを落とす。

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「焼き豆腐と三つ葉の合わせ味噌仕立て」

まず、焼き豆腐を作ります。普通の豆腐を3cm角の棒状に切り、バットなどに水を張ります。その中に豆腐を入れて、キャンプなどで使うガスバーナーで豆腐の表面に焼き色をつけます。バットの水は豆腐の半分くらいの高さまで入れておきます。順番に4面焼いてください。

できた焼き豆腐は3cm角に小口切りして、半割汁で煮て下味をつけます。

三つ葉は軸をつけたはの部分を熱湯でさっと湯がき、別鍋にとった本汁でかるく温めて盛り付けます。

味噌汁は出し汁に白味噌8に三洲味噌2の割合で合わせたものを加えてください。

あとは盛り付けて溶きがらしを落としましょう。

それではまたの機会に^^^^^^^^^^^^^^

      (おいしいお味噌屋さん)

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